アキクサインコの繁殖

 

アキクサインコの繁殖は健康で若いペアであれば、まず成功するでしょう。アキクサのルチノーやオパリーン(ローズ)は、伴性遺伝であることから、希望する雛を確実に得るには、遺伝則を理解する必要があります。特にスプリットは、外観から判断出来ません。スプリットに何を持つかの判断は、親鳥の情報を知る以外にありません。自分の飼う鳥の情報を正確に知り、計画的な繁殖をすることが、親鳥の負担軽減にもつながりますし、経済的にも適合するものだと思います。アキクサは独餌までは40日程度で終えます。非常に早く感じると思います。雛は2週間も過ぎると警戒鳴きをして、自らの安全を確保しようとします。アキクサインコの繁殖は、一般家庭よりも、むしろマニアの間が多いように感じますが、家庭でも繁殖しやすい鳥種だと言えます。動物愛護法の改定により、無登録者の有償譲渡が禁じられたので、アキクサの繁殖を楽しむ方が増えにくくなったかも知れませんが、環境が許すならば、是非繁殖を楽しんでいただきたい鳥種です。

ペアリング
 
特に見合いが必要な鳥ではありません。人間にわかりやすい求愛行動や、メスを追い求める様な仕草を見せることは無いので、仲が良いかどうか判り難いですが、年齢差の極力無い健康な鳥を組み合わせることです。鳥を入手する方法は色々とありますが、まだまだ十分に遺伝が理解されておらず、また、誤った知識,あるいは悪意で、間違いが横行している世界でもありますので、買う以上は十分に知識を得て、目的の鳥でペアリング出来るようにする事が楽しみにつながります。

 

 

発情
 
発情すると、オスは盛んに鳴きながら羽を広げるような仕草をします。メスに対して餌を与えるようになります。メスはオスよりも高い声で、チーチーと鳴きます。巣箱への出入りが頻繁になり、産卵の気配が無くても巣箱で長い時間を過ごすようになります。巣材はあらかじめ巣箱に入れておきましょう。メスが産座を作ります。中央部分を少し掘り下げて準備する事が多いです。その掘り下げた底が、巣箱の木の部分になるような巣材の量ではいけません。たっぷりの巣材が必要です。
交尾
 
交尾はメスが前傾姿勢をとり、オスがメスの背中に乗る形で行われます。フィンチのように瞬間的なものではなく、ある程度の時間を持って交尾します。メスは交尾の間、短い声で鳴いている事があります。人前で交尾することはめったに無いので、見る事は少ないと思います。この時期、少しでも良い卵が生まれるように、エッグフードを与えると良いでしょう。下痢などを起こさないよう、新鮮な水を与えます。
産卵
 
交尾を始めると、3~5日の間には産卵を始めます。メスのお腹は、産卵直前には、総排出腔が見えるくらいまでお腹が膨らみます。他のインコと同様、1日おきに1つの卵を産みます。平均6個程度で、5個~7個の場合が多いでしょう。卵は丸みの強い形です。純白です。巣箱には、十分な巣材を入れます。巣箱に巣材が無いと、卵の全体が暖まりません。巣材も温まると、卵の温度低下を防ぎます。メスの体温だけで6個の卵を温める事を想像してください。少しでもその体温エネルギーを無駄にしないように、十分な巣材を入れてください。経験的に最適な巣材は、スドーの「アスペンの大地」です。パインチップは柔らかくて卵が沈みますので、避けたほうが賢明です。
抱卵
 
平均して3個~4個の産卵が終わってから抱卵する鳥が多く、これは雛が同時に孵化するように、親鳥が抱卵調整をするものです。ただし、初卵から抱卵する鳥もいますので、なんとも言えません。抱卵の理想の個数は5個前後だと思います。数が多過ぎる場合は、中止卵になる確率が高まりますので、無精卵を確認したら、取り除く事が必要な場合があります。ほとんどの場合、メスが抱卵しますが、一例だけオスが抱卵したケースを知っています。メスは巣箱の入り口まで出て、オスから餌をもらい、また抱卵を始める場合が多いです。アキクサが抱卵放棄をした経験がありません。子育てに関しては、優秀で熱心な鳥だと思います。メスは巣箱の中で隅に糞をします。
孵化
 

平均抱卵日数は19日です。ただし、25日頃までは孵化する可能性がありますので、注意が必要です。雛は約3g程度で孵化します。真っ白い綿毛に覆われて、孵化後半日程度で産毛が乾き、実際の体よりも大きく見えます。地肌が見えないせいもあり、非常にふわふわした感じがする雛です。アキクサの親は卵の殻を食べない場合が多く、巣箱の中に転がる殻で、孵化を知ります。アキクサの親は、どうも孵化を手伝うようです。普通は体を回転させながら1日かけて雛が殻を割るのですが、明らかに親が殻を食べて手伝ったような場面に遭遇するのです。卵の中から発信する雛の情報を受け止めて、手伝っているのではないかと考えているのですが、どうなんでしょうか。

育雛
 
親はそのうの中で液状にした餌を雛に与えます。ただし、これは親鳥により色々です。成長に従い、餌を与える頻度と量が多くなりますので、そのうで液状にする時間が足り無くなります。そんな時は、親によっては、餌を食べてすぐに与える鳥がいます。その場合、雛のそのうを見れば、粒粒が見えますので、それとわかります。それに比べて、いつでも液状のドロドロした餌がそのうに入っている場合があります。そんな場合は、その親は優秀です。餌の減り方はかなり早いので、毎日、一定の時間に減った分を追加するべきです。また、エッグフードはすぐに柔らかくなるので、親鳥の負担を軽減する意味でも、雛に与える栄養価の視点でも有効ですので、是非与えましょう。
巣立ち
 
巣箱からは約40日程度で出てきます。尾羽は短く、体の羽は全て生え揃っています。ただし、ケージ内では上手に飛べないので、底にいる場合が多く、水による事故を警戒する必要があります。巣立ちは野生の鳥と異なり、一斉に巣立つわけではなく、孵化した順番に巣立つようです。稀に大変臆病な鳥がいて、著しく巣立ちが遅い場合がありますが、その時は巣箱から出して、底に置いておくだけで、1日あれば十分に慣れます。出来れば、この時期に粟穂をケージの下に置いておくと良いでしょう。遊びと食事を同時に経験しながら、独餌への移行がスムーズに行きます。人に対しては警戒心が強いので、突然姿を見せるとパニックになるので注意が必要です。
親分け
 
巣箱から出てから、約2週間は同居させる必要があります。アキクサの場合、一度巣箱から出ると、戻らない場合が多いと思います。親はこの頃に次の産卵をする場合が多く、ところが、無精卵である場合が多いので、巣箱を巣立ち後に撤去すると、親に負担を与えず、かつ無駄な産卵を防ぐことになります。ほぼ1週間で自分で食事を採りますが、念のためにもう1週間は親に付けておく事を勧めます。ケージの中を自由に移動出来るようになったら、親とは別にしましょう。
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