お盆真っ只中ですが、ケンタッキー・フライド・チキンのお盆バーレルには違和感を感じている今日この頃、皆様如何お過ごしですか?
4羽生まれた雛が1羽死にました。巣箱を覗くとなにやら色が白くなっている雛が居て呼吸が荒かったのです。すぐに取り出して、冷房が入っている部屋でたの兄妹と過ごさせましたが、なかなか呼吸の荒さは収まりません。体温より少し低いお湯で体温を下げてみましたが、死亡してしまいました。熱中症かどうかは医者ではないので分かりませんが、暑さで死んだ気がします。
我家の環境は別部屋経由で冷房の冷気を入れ、かつ、扇風機を天井に当てていますので、室温自体は29度程度だと思います。それでも時間によっては30度を超す場合もあるでしょう。雛を置く場所など、注意してください。
下の子たちはほぼ挿餌が終わりつつあります。あと10日以内でしょう。コザクラの雛は親が育てた場合、巣箱から出るときは完全に飛べるようになってから巣立ちます。しかし、挿餌で育てると、雛は綿毛がある状態でもケージの中を飛ぶようになります。親が育てた雛を取り出して、一気に飛行して驚いた経験はありませんか?ですから、コザクラの雛は独餌前に多少の飛翔能力をつけていると考えています。手乗りの場合、身体能力に合わせて飼育環境を変えていかないと良い手乗りにはなりません。飛びたい欲求がある時に飛べない環境ではいけません。とりわけ、羽根のクリップはしてはならないと思います。手乗り鳥とは鳥本来の能力を持つ状態で対峙し、付き合っていくべきだと思います。
マメルリハのアメリカン系ですが、今回は数が少なく2羽でした。どちらもアメリカンイエロー/ブルーの様です。この2羽は親が最後まで育てます。アメリカンホワイトはアメリカンイエローとブルーが同時に発現することから発色するのですが、シルバーという言い方が一般的でしょうか。ホオミドリアカオウロコのミントも同じですね。
このアメリカンイエロー/ブルーは私は繁殖する上で最強の鳥だと思っていて、アメリカンホワイトと組み合わせるとホワイトとイエローが両方出て来て楽しいものです。
こちらはモーブの雛。朝の撮影時は当然餌が入っておらず、フオミュラーを与えました。目的はプロボティックスとネクトンSを与えるためです。マメルリハの雛の成長が順調な時は、この写真のように皮膚が張っていて、ツルリンコンとしています。とくに頭なんて気持ち悪いくらいテカテカしています。
昼になると親はこんなに餌を与えています。前回の繁殖は失敗だったので心配しましたが、心配無さそうです。
のどまで詰まっていて、窒息するんじゃないかと心配になりますが、親が与えている以上、雛が受けているので問題はありません。あと1週間したら足環を装着し、最後まで親に育てます。
下の2羽はピュアホワイトの子です。別な親からもピュアホワイトが生まれていますので、ピュアホワイトのペアを作りたいと思っています。あるいは、コバルトバイオレットオパーリンの色を安定させるためにピュアホワイトを使おうかとも考えています。
こちらはピュアホワイトの系の雛、4羽です。上の2羽はピュアホワイト、下の子はホワイトフェイスコバルト(あるいはモーブ)バイオレットDFになるでしょう。上の子と組み合わせてピュアホワイトのペアが出来ると良いのですが。
以前も書きましたがピュアホワイトとは、私の理解ではホワイトフェイスモーブバイオレットDFイノです。ですから、下の2羽の子はホワイトフェイスコバルト(あるいはモーブ)バイオレットDFなんですね。それにしては綿毛の色が薄いのですよ。これが不思議なんですよね。誰かご存じありませんかね。
この5兄妹、色が分かり始めてきました。
1号、ホワイトフェイスコバルトバイオレットDF オスならばスプリットオパーリン
2号、ホワイトフェイスアメリカンシナモンコバルトバイオレットSF
3号、ホワイトフェイスコバルトバイオレットSFオパーリン
4号、ホワイトフェイスコバルトバイオレットSFオパーリン
5号、不明、しかしオパーリンは確定
この子たちは全て販売いたしますが、3号4号がオスの場合は行き先が決まっておりますので、悪しからず。
本日DNA鑑定に出しましたので、10日後くらいには分かるものと思います。
上記5兄妹の末っ子ですが、何やらそのうが荒れていました。仕方なく親から離し、同じ位の雛がいるコザクラの巣箱に移しました。表面が傷ついて炎症が広がったものと思われます。下の写真は発見後4日が経過しています。鳥のそのうの怪我は注意が必要で、かさぶたが剥がれるときにそのうに穴をあけてしまう時があります。ご存知の通り、そのうは大変薄い皮膚で出来ています。かさぶたの下に完全に新しい皮膚が出来ていないと、かさぶたと一緒に出来かけの皮膚が取れてしまい、そのうに穴が開くのです。そうなると餌が外に漏れてしまい、死に至る事もあり得ます。そのうをあまり膨らませてはいけないことから、挿餌量の調整をしています。親が与える餌を半分程度になるように、フォーミュラーを与えています。傷口は軟膏を塗布し、乾燥状態を極力防いでいます。周辺からかさぶたが剥がれ始めていますので、何かの拍子に大きく剥がれる事の無いように、かさぶたの周囲の剥がれている部分を爪切りで切っています。成長はやや遅いものの順調に大きくなっています。ネクトンS、プロボティックを餌に混ぜて栄養を補強しています。
果たしてどうなるか、かなり心配な毎日ですが、皮膚が形成されてからかさぶたが剥がれる事を祈るばかりです。