オキナインコの成長
オキナインコは独餌までに約2か月を必要とします。餌をねだる姿は首を上下に振りながら、翼を振り続ける可愛いものです。雛のうちはくたっとしており、腹全体を床につけています。羽が生えそろう頃から頭を持ち上げて活動するようになりますが、その頃から可愛さは激変します。
0日齢 5g 4.5㎝
多くの鳥の場合、孵化時に生えている産毛の色でグリーン系かブルー系かといった大きく分けた色の判断が出来る。
写真にあるように白い産毛はブルー系、黄色はグリーン系である。
孵化直後の産毛は湿っており、そのまま乾くとしたら卵内の体液でベッタリと固まってしまうが、親が丁寧に梳きほぐしてフワフワな雛にしている。
孵化直後から中型を思わせる声で鳴く。
殻を割る為の卵歯はくちばしの組織が盛り上がって形成されているが、後に剥離して落ちる。後に眼裂が入る位置にはうっすらと線が入っている。
他のインコは孵化当日は腹の中に卵黄が見られるが、オキナインコは卵黄が全て吸収された後に孵化するようだ。
3日毎に体重が倍増している。
体型は 丸みを帯びてきた。
体表面が広がり、産毛密度がさがるので、
色が薄くなった用に感じる。
卵歯が小さくなっている。
ピンと伸びていた手羽先も折りたためるように成長している。
5日齢 21g 6.5㎝
11日齢 56g 9㎝
綿毛がかなり開いてきた。ノーマルグリーンの綿毛は白いようであるが、この雛はオパーリンなので黄色い綿毛である。
羽鞘が顔にも出始めた。風切羽の羽鞘は5ミリほど伸びている。
卵歯は脱落して今は無いことから、生後10日前後で脱落するようだ。動きも活発で綺麗に並べるのは一苦労になってきた。
17日齢 91g 12.5㎝
2日齢 10g 5.5㎝
孵化当日は首が認識出来たが、身体が丸みを帯びて身体にアタマが付いているような体型になりつつある。体重が倍になるのも驚く。目が開く準備も着々なようで、上瞼のミルククラウンの様なプチプチも既に出来ている。足には爪が生え、ウロコ模様が確認出来る。
8日齢 38g 8㎝
全身を覆う綿毛が生え始めている。綿毛も産毛同様、黄色味を帯びている。大変密度が高い綿毛で、保温だけでなく、外傷から身を守る役割もあるかと思う。翼の形成が進んでおり、内部が色付き始めている。これは羽鞘が成長を始めた事によるもので、近いうちに風切羽の羽鞘から生えてくる。
14日齢 73g 10.5㎝
孵化時から体重は15倍、身長で2倍になった。羽鞘の成長が各部で見られる。尾羽、風切羽、頭部、顔で見られる。挿餌を開始するのはこの時期からが最適であろう。オキナインコはホオミドリやコザクラに比べて足で身体を支える姿勢が見られるのは遅く、いつもベタっと寝ている。よほどの空腹時には立ち上がるが、現実的にその様な空腹にはならないので、中々立っている姿は見られれない。身体が重いせいもあるだろう。オキナインコ特有の頭を上下に振りながら翼を震わせる仕草はかなり早い段階から行い餌をねだる。